2025/07/25
寺田町おとなこども歯科の取り組み
「歯の健康を守る秘訣:80歳までに20本以上の歯をキープ」
歯科の"8020運動"は、日本歯科医師会が提唱する口腔健康増進のための取り組みであり、一般的な歯科の考え方や治療法を大きく変革させる重要な運動として注目されています。"8020"とは、「80歳までに自分の歯を20本以上残すこと」という目標を示しており、高齢者でも自然な歯を維持し、健康な口腔状態を保つことを目指しています。

"8020運動"の重要な取り組みの一つとして、予防歯科が挙げられます。予防歯科は、歯や歯ぐきの健康を保つために、歯ブラシやフロスを使った正しい歯磨きや、定期的な歯科検診、歯科医院でのプロフェッショナルなクリーニングなどを通じて、口腔内の病気や問題を未然に防ぐことを目的としています。予防歯科の普及により、歯周病や虫歯の予防が進み、自然な歯を残すための基盤が整うことが期待されています。
また、"8020運動"のもう一つの重要な取り組みとして、口腔内の健康データの収集や分析が挙げられます。口腔内の健康状態を定期的にモニタリングし、必要に応じて適切な対策を講じることで、口腔健康の状態を維持することができます。歯科医療のデジタル化や情報技術の活用により、口腔内のデータを効率的に管理・分析することが可能となり、個々の患者に合わせた適切な治療やケアを提供することができるようになります。
さらに、"8020運動"は、高齢者や要介護者に対する口腔ケアの普及も重要な取り組みの一つとして位置づけられています。高齢者や要介護者は、口腔ケアが困難な場合があり、口腔内の健康管理が怠られがちです。"8020運動"を通じて、高齢者や要介護者に対する口腔ケアの重要性が啓発され、口腔内の健康状態を保つための支援が充実することで、口腔疾患や全身疾患のリスクを軽減し、健康寿命の延伸に貢献することが期待されています。
総じて、歯科の"8020運動"は、口腔健康の増進を目指す重要な取り組みであり、予防を重視した歯科医療の普及や口腔内の健康データの活用、高齢者や要介護者に対する口腔ケアの支援などがその柱となっています。将来的には、"8020運動"の理念が広く浸透し、口腔健康増進のための取り組みが一層進展し、多くの人々が健康で快適な口腔状態を維持できる社会が実現されることが期待されています。
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この記事を書いた人

歯科医師 厚生労働省認定 臨床研修指導歯科医
上垣 公彰
プライベートでは2人の父親です。
2人ともむし歯はありません!!
私が実践した、こどもをむし歯にしない方法をお伝えします。
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