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2025/03/11
予防歯科
「NCCL(非う蝕性歯頸部歯質欠損)を防ぐためのブラッシング指導④縦磨きの指導」
NCCL(非う蝕性歯頸部歯質欠損)を防ぐためのブラッシング指導において、縦磨きの指導は非常に重要です。歯質の喪失が著しい場合や歯周病リスクが高い場合には、従来の横磨きではなく、歯ブラシを縦にして上下に動かし、主に隣接面を擦る縦磨きを行うことが有効です。

縦磨きは、歯ブラシの毛先が歯頸部の隆起部にしっかりと当たるため、歯頸部だけが擦れるという問題を解決します。特に歯周病リスクが高い方にとっては、隣接面にも毛先が届くため、歯周病のリスクを減らす効果が期待できます。歯周病は歯茎の炎症や歯槽骨の破壊を引き起こす重篤な疾患であり、適切な歯磨き方法によって予防することが重要です。

縦磨きは、従来の横磨きと比べて隣接面や歯頸部の清掃効果が高く、歯垢やプラークを効果的に除去することができます。また、歯ブラシの毛先が柔らかいものを使用することで、歯茎や歯の表面に過度な刺激を与えずに歯磨きを行うことができます。縦磨きは歯周病予防だけでなく、NCCLの予防にも効果的な方法であるため、定期的な歯磨き時に縦磨きを取り入れることが重要です。

縦磨きを継続することで、歯と歯茎の間にたまった歯垢やプラークを効果的に除去し、歯周病やNCCLのリスクを軽減することができます。また、縦磨きは歯ブラシの毛先が隆起部にしっかりと当たるため、歯面を傷つけることなく汚れをしっかり落とすことができます。

縦磨きを行う際には、適切な歯ブラシの選び方や歯磨き粉の使用方法にも注意が必要です。歯ブラシは柔らかい毛先を持つものを選び、歯磨き粉はフッ化物入りのものを使用することで、歯をしっかり保護しながら歯垢やプラークを除去することができます。

さらに、歯科医師や歯科衛生士に定期的に歯の健康状態を診てもらうことも大切です。定期的な歯科検診やクリーニングを受けることで、歯周病やNCCLなどの口腔内トラブルを早期に発見し、適切な治療を受けることができます。

縦磨きは、口腔内の健康を維持するために非常に重要な役割を果たします。正しい歯磨き方法を身につけ、定期的な歯科検診を受けることで、口腔内のトラブルを予防し、健康な歯と歯茎を保つことができます。日常生活の中で縦磨きを意識して取り入れることで、より健康な口腔環境を維持することができるので、ぜひ習慣化してみてください。



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この記事を書いた人

歯科医師
上垣 公彰
プライベートでは2人の父親です。
2人ともむし歯はありません!!
私が実践した、こどもをむし歯にしない方法をお伝えします。