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2024/09/09
口腔外科・親知らず
「葉加瀬太郎さんが公表されたラムゼイ・ハント症候群について」
葉加瀬太郎さんが公表されたラムゼイ・ハント症候群についてお話させて頂きます。


ラムゼイ・ハント症候群は、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)によって引き起こされる疾患であり、主な症状として顔面神経麻痺が挙げられます。この症候群は、ベル麻痺に次いで多い割合を占め、全体の約20%以上がこの疾患にかかるとされています。

ラムゼイ・ハント症候群は、VZVが眼や口の周囲の神経節に感染することで引き起こされます。感染が顔面神経を損傷し、その結果として麻痺や感覚異常が生じることが特徴です。患者は表情が不自然になったり、口の片側が動かなくなるなどの症状が現れることがあります。

治療面では、抗ウイルス薬やステロイドの投与が行われることが一般的です。しかし、ラムゼイ・ハント症候群はベル麻痺に比べて治りにくく、後遺症が残りやすいとされています。そのため、早期の診断と適切な治療が重要となります。


原因
水痘帯状疱疹ウイルスは、水痘を引き起こすウイルスの一つであり、一度感染した後に体内に潜伏する特性を持っています。このウイルスは通常、免疫力が低下した際に再活性化し、帯状疱疹(帯状疱疹)や顔面神経麻痺を引き起こす可能性があります。

顔面神経内の神経節でウイルスが再活性化すると、神経炎が引き起こされます。この神経炎により、腫れた神経が周囲の骨によって圧迫され、神経の機能が低下する可能性があります。その結果、顔の表情筋が適切に動かなくなり、表情の歪みや口角の下がりなどが生じることがあります。

顔面神経だけでなく、周囲の脳神経にも影響を及ぼすことがあるため、耳にも合併症症状が現れることが特徴です。このような症状が発現する場合、早期の診断と適切な治療が必要となります。


症状
ラムゼイ・ハント症候群は、帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる、顔の神経に影響を及ぼす疾患です。この症候群は、突然に顔の筋肉の麻痺や感覚障害などの症状が現れ、ベル麻痺と似た症状を示すことがあります。

患者は、顔の片側に限局した筋肉の麻痺や動きの制限、口角の下がり、口から飲み物が漏れるなどの症状を経験します。さらに、耳には発赤や水膨れを伴う強い耳の痛み、耳鳴り、難聴、めまいなどの症状が現れることもあります。舌の半分が麻痺して味覚がわかりにくくなることもあります。

ラムゼイ・ハント症候群は、症状は徐々に改善していくことが多いものの、一部の患者では、顔半分が引きつれた状態が続く顔面拘縮や、病的共同運動と呼ばれる口を動かすと同時に目も閉じてしまうなどの後遺症が残ることがあります。

ラムゼイ・ハント症候群とベル麻痺は、類似した症状を示すため、診断の際には耳の症状の有無が鑑別のポイントとなります。早期の診断と適切な治療が重要であり、神経学や耳鼻咽喉科の専門医による適切な管理が求められます。症状の経過や患者の状況に応じて、薬物療法やリハビリテーションなどが行われ、患者の回復を促すための支援が行われます。




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この記事を書いた人

歯科医師
上垣 公彰
プライベートでは2人の父親です。
2人ともむし歯はありません!!
私が実践した、こどもをむし歯にしない方法をお伝えします。