2024/12/24
歯周病治療
「マタニティ歯科 歯周病と全身性疾患の関連性」
全身性炎症は、外傷や感染などで局所で炎症物質が産生され、それが血中に吸収されて全身に循環し、様々な臓器や組織に影響を及ぼす状態を指します。このような炎症反応は、本来は体を守るための生理的な反応であり、感染症や怪我などの際に必要な過程です。しかし、炎症反応が過剰になったり、慢性化したりすると、全身性炎症が引き起こされる可能性があります。
歯周病は、口腔内での細菌感染によって引き起こされる慢性的な炎症疾患であり、歯茎や歯槽骨などの組織が影響を受けます。歯周病においても、炎症物質であるサイトカインが産生され、血中に吸収されることが知られています。このサイトカインが全身に循環することで、肝硬変や糖尿病などの全身性疾患を悪化させる原因の一つとなる可能性が指摘されています。
肝硬変は、慢性的な肝疾患によって肝臓が炎症や線維化を繰り返し、正常な組織が瘢痕組織で置き換わる病態を指します。糖尿病は、インスリンの分泌不全やインスリンの効果が低下することで血糖値が高くなる代謝疾患です。歯周病で産生されたサイトカインが肝硬変や糖尿病などの全身性疾患を悪化させるメカニズムは、炎症反応や免疫反応の過剰な活性化によって引き起こされる可能性が考えられています。
さらに、歯周病と全身性疾患の関連性は、研究によっても支持されています。例えば、歯周病と心血管疾患、糖尿病、慢性腎臓病、アルツハイマー病などの関連性が報告されています。これらの疾患は、炎症反応や免疫反応が関与することが知られており、歯周病がその発症や進行に影響を及ぼす可能性が考えられています。
特に、糖尿病と歯周病の関係は密接であり、相互に影響を及ぼすことが示されています。糖尿病患者は歯周病にかかりやすく、逆に歯周病が糖尿病の管理を困難にすることも報告されています。歯周病治療を受けることで、糖尿病の血糖値コントロールが改善するという研究結果もあります。
全身性疾患と歯周病の関連性を考えると、歯科医と医師が連携して患者の総合的な健康管理を行うことが重要です。歯周病の早期発見や適切な治療を行うことで、全身性疾患のリスクを軽減し、患者の健康増進につながる可能性があります。また、予防の観点からも、歯周病のリスク因子である喫煙や不摂生な生活習慣の改善が重要であり、定期的な歯科検診や適切な歯磨きを行うことが必要です。
全身性炎症は、歯周病を含む様々な疾患の進行や悪化に関与する可能性があります。そのため、歯周病の適切な管理と予防は、全身の健康状態を維持するために欠かせない重要な取り組みと言えます。医療・歯科の専門家と患者自身が協力して、健康な口腔環境を維持し、全身性炎症を防ぐ努力をすることが必要です。
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この記事を書いた人

歯科医師
上垣 公彰
プライベートでは2人の父親です。
2人ともむし歯はありません!!
私が実践した、こどもをむし歯にしない方法をお伝えします。
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