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2024/09/11
お口のトラブル,小児歯科
「哺乳瓶むし歯でパパママの注意すべきポイント③」
哺乳瓶むし歯でパパママの注意すべきポイント
③乳歯は食事の変化でむし歯の進行が早まる



子どもの食事環境が変化するにつれて、甘いものの摂取量が増えることは、虫歯のリスクを高める要因となります。特に、ミルクから離乳食へ、そしてお菓子やジュースへと段階的に移行する過程で、砂糖摂取量が増加し、それにより歯を溶かすスピードが上昇していきます。

甘いものを摂取すると、口の中の細菌がこれをエネルギー源として利用し、酸を生成します。この酸により歯のエナメル質が溶かされ、虫歯の原因となります。特に、子どもの歯は成長途中でエナメル質が未熟なため、虫歯になりやすいと言われています。

ミルクや離乳食を摂取する段階では、虫歯のリスクは比較的低いですが、お菓子やジュースなどの砂糖が多く含まれる食品を摂取することで、口の中の酸の濃度が上昇し、虫歯の進行が加速されます。また、子どもは歯磨きの技術が未熟なため、十分に歯垢を除去できず、虫歯リスクが高まります。

したがって、子どもの食事環境においては、砂糖摂取量を注意深く管理することが重要です。親や保護者は、子どもに甘いものを過剰に摂取させないように心がけるとともに、歯磨きの指導や定期的な歯科検診を行うことで、虫歯の予防に努める必要があります。

砂糖摂取量を抑えるためには、子どもに与える食品や飲み物を選択する際に注意が必要です。甘いお菓子やジュースの代わりに、果物や野菜を積極的に取り入れることで、満足感を得ながら砂糖摂取量を減らすことができます。また、砂糖の多い食品を食べた後は、水を飲むことで口の中の酸を中和し、虫歯のリスクを軽減することができます。

さらに、子どもには歯磨きの大切さを理解させることも重要です。歯磨きは虫歯予防の基本であり、朝晩の歯磨きを習慣づけることで、歯垢や食べかすをしっかりと除去し、口の中を清潔な状態に保つことができます。親や保護者は、子どもに歯磨きの指導を行い、適切な歯みがき方法を教えることで、虫歯の予防に努めることができます。

定期的な歯科検診も、子どもの歯の健康を守るために重要です。歯科医師による専門的な検査やクリーニングを受けることで、虫歯の早期発見や適切な治療を受けることができます。また、歯科医師からのアドバイスやケアの指導を受けることで、子どもの歯の健康を維持するための方法を学ぶことができます。

子どもの食事環境や歯の健康に関する意識を高めることで、虫歯のリスクを軽減し、子どもの健康な成長を支えることができます。親や保護者は、子どもの食生活や歯磨き習慣に配慮し、定期的な歯科検診を受けることで、虫歯予防に積極的に取り組むことが重要です。子どもの将来の健康を考えて、虫歯対策をしっかりと行いましょう。




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この記事を書いた人

歯科医師
上垣 公彰
プライベートでは2人の父親です。
2人ともむし歯はありません!!
私が実践した、こどもをむし歯にしない方法をお伝えします。