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2025/02/07
むし歯治療,歯周病治療
「むし歯や歯周病の放置は絶対NG! ②蜂窩織炎」
むし歯や歯周病を放置することは、口腔内だけでなく全身の健康にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。特に、蜂窩織炎という合併症が生じるリスクが高まります。蜂窩織炎は、細菌感染によって引き起こされる炎症疾患であり、化膿を伴う重篤な状態となることがあります。

むし歯や歯周病によって歯や歯ぐきの組織が傷つき、細菌が感染しやすい状況が整いやすくなります。この細菌感染が進行すると、口腔内の炎症が悪化し、蜂窩織炎を引き起こす可能性があります。蜂窩織炎は、化膿した炎症が皮膚や粘膜下の組織に広がり、赤く腫れた部位や激しい痛みを伴う症状が現れます。

さらに、蜂窩織炎は感染が進行すると全身に影響を及ぼす可能性があります。重症の蜂窩織炎が進行すると、菌血症や敗血症といった全身に炎症反応が生じる合併症が現れることがあります。これらの合併症は重篤な状態となり、命にかかわるリスクが高まります。

さらに、歯周病も放置すると全身の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。歯周病は、歯ぐきや歯槽骨の炎症疾患であり、進行すると歯を支える組織が破壊され、歯が抜け落ちる原因となります。さらに、歯周病によって口腔内の細菌が血液中に侵入し、全身に炎症を引き起こす可能性があります。

歯周病は、心臓病や糖尿病、脳卒中などの慢性疾患との関連が指摘されており、歯周病が全身の健康に与える影響は非常に深刻です。炎症性サイトカインや細菌が血管内に侵入し、血管内膜に障害を引き起こすことで、心臓病や脳卒中のリスクが高まる可能性があります。

また、歯周病が糖尿病のコントロールを悪化させることも知られており、相互に影響を及ぼすことが報告されています。歯周病によって引き起こされる炎症が、インスリンの効果を阻害し、血糖値の上昇を促進する可能性があります。

そのため、むし歯や歯周病を放置することは、全身の健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。定期的な歯科検診や適切な歯科ケアを行うことで、口腔内の健康を維持し、全身の健康リスクを軽減することができます。歯科医師との定期的なコミュニケーションや適切な治療を受けることで、命にかかわる合併症を予防し、健康な生活を送ることができるでしょう。



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この記事を書いた人

歯科医師
上垣 公彰
プライベートでは2人の父親です。
2人ともむし歯はありません!!
私が実践した、こどもをむし歯にしない方法をお伝えします。