「神経障害性疼痛(Neuropathic pain)」｜寺田町おとなこども歯科矯正歯科

神経障害性疼痛は、体表部などにNSAIDs（非ステロイド性抗炎症薬）に抵抗性の強い痛みが生じる症候群であり、患者の生活の質を著しく低下させる重大な健康問題となっています。この種の疼痛は、特定の疾患や外傷による神経の損傷や病態が原因となって発生し、しばしば難治性であるため、適切な診断と治療が必要とされます。

帯状疱疹罹患後や乳がんのリンパ郭清術後、あるいは、有痛性糖尿病性神経障害などの患者では、神経障害性疼痛が発生するリスクが高まります。これらの状況下では、神経系内での信号伝達が異常をきたし、痛みや炎症が慢性的に持続することがあります。このような疼痛は、通常の生理学的な痛覚反応を超えた異常な痛みをもたらす特徴を持ち、NSAIDsなどの一般的な鎮痛薬に対しても効果が限られることがあります。

神経障害性疼痛の特徴的な症状は、痛みの持続性や激しさ、痛みの部位の変化、痛みに対する鎮痛薬への反応性の低下などが挙げられます。さらに、患者はしばしば痛み以外の症状、例えばしびれや燃えるような感覚、過敏症、運動障害などを経験することがあります。これらの症状は、患者の日常生活や心理的側面にも大きな影響を与え、患者の苦痛や障害を増大させる可能性があります。

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