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2024/12/26
歯周病治療
「マタニティ歯科 歯周病が原因となる早産のメカニズムについて」
歯周病が原因となる早産のメカニズムについて

歯周病が原因となる早産のメカニズムの一例 
①妊娠中期以降に女性ホルモンの増加により歯周病菌が増える 
②歯肉に炎症が発生 
③歯周病菌を排除するための炎症性物質(サイトカイン)が産生される 
④血中サイトカインの増大により様々な全身疾患を引き起こす 
⑤血中サイトカインにより子宮収縮が引き起こされる 
⑥正産期前の出産(早産)になる

妊娠中期以降、女性ホルモンの増加により歯周病菌が増殖しやすくなります。この増殖した歯周病菌が歯肉に炎症を引き起こし、歯周病が進行します。歯周病によって引き起こされた炎症は、免疫系の一部である炎症性物質であるサイトカインを産生します。これらのサイトカインは、歯周病菌を排除しようとする免疫反応の一環として産生されます。

しかし、歯周病によって産生されたサイトカインは、血中にも流れ込んでしまいます。血中サイトカインの増加は、全身的な炎症反応を引き起こし、様々な全身疾患を誘発する可能性があります。特に、血中サイトカインによって子宮収縮が引き起こされることが知られています。

子宮収縮が早期に発生することで、正産期前に出産(早産)が引き起こされる可能性があります。つまり、歯周病による炎症反応が血中サイトカインの増加を引き起こし、それが子宮収縮や早産につながるというメカニズムが考えられます。


歯周病が早産につながるメカニズムを理解することは、妊婦の口腔健康管理の重要性を強調する上で非常に重要です。歯周病は妊婦だけでなく、赤ちゃんの健康にも影響を及ぼす可能性があります。

歯周病による炎症が全身疾患を引き起こすメカニズムは、炎症反応が体内の免疫系統を活性化させ、血中サイトカインの増加につながることによって説明されます。この全身的な炎症反応は、妊娠中の女性にとって特にリスクが高く、早産や低体重児のリスクを増加させる可能性があります。

早産は、赤ちゃんの健康に深刻な影響を及ぼすことがあります。早産児は未熟児として生まれ、呼吸器や消化器系の問題、発育遅延、認知機能の障害などのリスクが高まります。そのため、歯周病を含む口腔の健康状態を適切に管理し、早期に治療を行うことは、妊婦と赤ちゃんの健康を守るために重要です。

妊婦は、歯科医との定期的なコミュニケーションを通じて口腔健康に配慮することが重要です。歯周病の早期発見と適切な治療は、早産やその他の合併症のリスクを軽減するだけでなく、妊娠中の女性の全身的な健康にもプラスの影響を与えることができます。

歯周病と早産の関連性は、口腔と全身の健康のつながりを示す一例として重要です。予防的な歯科ケアと定期的な歯科検診は、妊娠中の女性にとっても赤ちゃんにとっても重要な健康習慣となります。歯周病を防ぐためには、適切な歯磨きや歯科医の定期的な診断、専門家のアドバイスに従うことが大切です。


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この記事を書いた人

歯科医師
上垣 公彰
プライベートでは2人の父親です。
2人ともむし歯はありません!!
私が実践した、こどもをむし歯にしない方法をお伝えします。