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2024/10/28
お口のトラブル
「あいうべ体操で誤嚥性肺炎を予防!!」
誤嚥性肺炎は、口腔や喉頭からの食物や唾液などの異物が誤って気管や気管支に入り込んでしまうことによって引き起こされる肺炎の一種です。この病態は高齢者や誤嚥のリスクが高い患者、嚥下機能が低下している方などによく見られます。誤嚥性肺炎は重篤な合併症を引き起こすことがあり、早期の予防や対策が必要とされています。

あいうべ体操は、口の中の筋肉を鍛えることで唾液の分泌を促進し、口腔内の健康を維持するだけでなく、誤嚥性肺炎の予防にも有効であると言われています。口腔内の筋肉が適切に働くことで、飲み込み動作や嚥下機能が改善され、誤嚥のリスクが軽減されると考えられています。

特に、舌の運動や口の開閉運動を中心としたあいうべ体操は、口腔内の筋肉を強化し、嚥下機能を向上させる効果が期待されます。口の中の筋肉が十分に働くことで、食物や唾液が誤って気管や気管支に入り込むリスクが低下し、誤嚥性肺炎の発症を防ぐことができます。

さらに、あいうべ体操を定期的に行うことで口腔内の血行が促進され、粘膜の健康や抵抗力が向上します。これにより口腔内の炎症や感染症のリスクが低下し、誤嚥性肺炎の予防にもつながると考えられます。


また、あいうべ体操は簡単に行うことができるため、自宅や施設での日常的な取り組みが容易です。口腔内の筋肉を鍛えるだけでなく、舌や唇の運動を刺激することで、口の動きや嚥下機能が改善されるとされています。

あいうべ体操は

 「あいうべ」の音を繰り返し発声する

これらの動作を継続的に行うことで口腔内の筋肉を効果的に鍛えることができます。さらに、食事前や食後にあいうべ体操を行うことで、嚥下機能を高める効果が期待されます。口腔内の衛生状態を保つためにも、歯磨きや口腔ケアを適切に行い、口腔内の環境を清潔に保つことも重要です。

誤嚥性肺炎の予防には、あいうべ体操だけでなく、食事や飲み物の摂取方法にも注意が必要です。食事中にゆっくりとよく噛んで食べることや、飲み物を飲む際に姿勢を正し、ゆっくりと飲むことで、誤嚥のリスクを軽減することができます。




したがって、あいうべ体操は口腔内の健康を保つだけでなく、誤嚥性肺炎の予防にも効果的であると言えます。高齢者や嚥下機能に問題がある方々には特に推奨される運動法であり、日常生活に取り入れることで健康な口腔環境を維持し、誤嚥性肺炎のリスクを軽減することが期待されます。





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この記事を書いた人

歯科医師
上垣 公彰
プライベートでは2人の父親です。
2人ともむし歯はありません!!
私が実践した、こどもをむし歯にしない方法をお伝えします。