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2024/09/21
口腔外科・親知らず
「血餅が剥がれたら要注意!ドライソケットのリスク」
ドライソケットは、抜歯後の傷口が正常に治癒せず、血餅が適切に形成されなかったり、剥がれてしまったりした際に発生する合併症の一つであり、一般的には強い痛みを伴います。この状態は、口腔内における感染リスクを高め、痛みや不快感を引き起こす可能性があります。

ドライソケットは、抜歯後の傷口から出血が止まった後、血餅が適切に形成されなかったり、早期に剥がれてしまったりすることで発生します。通常、血餅は傷口を保護し、感染を予防する役割を果たしています。しかし、血餅が欠損することで、あごの骨が露出し、細菌が侵入する可能性が高まります。

ドライソケットは、一般的に抜歯後数日から1週間以内に症状が現れます。患者は、激しい痛みや不快感、口内の悪臭、口臭、歯茎の腫れや赤みなどを感じることがあります。ドライソケットの症状が現れた場合、歯科医師による適切な治療が必要となります。

ドライソケットの治療法には、一般的には、感染を抑えるための抗生物質の処方や、痛みを和らげるための鎮痛剤の処方が行われます。また、歯科医は傷口を清潔に保ち、適切に処置を行うことで、治癒を促進します。重症な場合は、歯科医が傷口を洗浄し、適切な治療を行うことがあります。

ドライソケットの予防には、以下のような注意点があります。

1. 抜歯後の適切なケア:抜歯後は、歯科医の指示に従い、適切なケアを行いましょう。口をゆすぐ際には、穏やかに行い、血餅が剥がれないように注意してください。

2. 飲食物の注意:抜歯後は、硬い食べ物や熱い飲み物を避け、口の中を優しく扱いましょう。また、ストローを使って飲むことや、口腔内を刺激する食品を避けることも大切です。

3. タバコやアルコールの摂取を控える:タバコやアルコールは、口腔内の傷口の治癒を妨げる可能性があるため、抜歯後は控えることが望ましいです。

4. 歯科医の指示に従う:抜歯後に歯科医からの指示や処方された薬を遵守し、定期的な歯科医の診察を受けることが大切です。

ドライソケットは、抜歯後の合併症の一つであり、適切なケアや治療を行うことで、症状を改善し、痛みを和らげることができます。抜歯後は、口腔衛生に特に気をつけ、歯科医の指導に従い、早めの治療を受けることが重要です。


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この記事を書いた人

歯科医師
上垣 公彰
プライベートでは2人の父親です。
2人ともむし歯はありません!!
私が実践した、こどもをむし歯にしない方法をお伝えします。